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この記号、実はエンジン(Jaguar念願の自社製ユニット)の開発コードで、戦前に開発がスタートしたニューエンジンのコードレター“X”に11番目に設計されたことを示す“K”の文字を加えたものです。“120”は最高速度が120mph(192km/h)であることを示し、もちろん当時としてはトップクラスの高性能でした。
このエンジン、当時としては珍しいDOHCヘッドを持った3.4L直列6気筒で160psを発生します。
本来はサルーン用として開発されましたが車体の開発がおくれたため、ライオンズが自らスポーツカーをデザインし、このユニットを載せたのがXK120です。(サルーンは1950年にマークⅦとしてデビュー)
このXK120は予想以上に売れ、特にアメリカでは折からのスポーツカーブームに乗ってオーダーが殺到。(う~うらやましい)しかし、この状況にJaguarは喜んでばかりはいられませんでした。ボディ素材にアルミ(!)を使用していたため、製作に手間がかかり、オーダーに対応できなかったのです。(Jaguarらしい?)そのため、240台製作した時点でスチールに変更しています。
1951年にはウォールナットとレザーシートとという豪華仕様のクーペを、1953年にはクーペと同様の上質な室内を持つコンバーチブルを設定しました。~その後のJaguarを代表するアイテムの誕生です。
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また、XK120はレースに強いJaguarという伝統を築きました。Jaguarがワークスチームを結成してレースに挑んだのもXK120が最初です。1949年にはルマン24hにエントリー、2位のポジションをキープしていましたが、残念ながら結果は12位でした。これを機にライオンズはレーシングカー製作に着手し、XKエンジンを200psにパワーアップしたマシンを1951年に完成、Competitionの頭文字をとってXK120Cと名付けられ、通称Cタイプと呼ばれるようになります。この年Cタイプは、ルマンに初勝利、2年後の1953年にも優勝します。
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市販車では1954年にXK140に進化し、さらに1957年にXK150が登場します
XK誕生60周年を迎えて振り返りますと、“XK120”こそJaguarの原点と言えるかもしれませんね。