5.19.2008

Aerodynamics



「新しいジャガーXFのデザインは、ほぼあらゆる定説を打ち破ることから始まりました。」そう語るのは34歳の若さでエクステリアデザイナーの主任を務めたアダム・ハットンです。

「デザインのあらゆる限界に挑戦しました。たとえばフロントとリアウィンドウの傾斜角もそうです。これはスポーツカーであるXKとまったく同じです。ルーフピラーの急角度をつけたデザインにも同じことが言えます。ジャガーのモデルはどれについても言えることですが、このクルマには動きと速さに必要な要素すべてが備わっています。」・・・アダム・ハットン談



またXFは、革新的なコンピューターによるボディの設計がなされています。コベントリーにあるウィットリーエンジニアリングセンターで働くエンジニア達は、バーチャルシリーズ(VS)とバーチャルプロセス(VP)を駆使して、実車の影も形もないうちモニター画面上でXFを‘‘完成’’させていました。最新コンピューターのパフォーマンスと、最新鋭のモデリングソフトを駆使した結果XFは、量産型ジャガーでもっとも優れた空力特性を誇るボディに仕上がりました。これは1990年代初期に限定生産された、217mph(約349km/h)を誇るXJ220よりずっと優れているのです。通常ならば、これほど空力に優れたボディに到達するには、数百時間におよぶ風洞実験を要しますが、XFの開発に際しては、ジャガーとしては初めて計算流体力学(CFD)を採用しました。アウタースキンはもとより、冷却風の流れ、ドアミラーの形状にいたるまで、このCFDを最大限に活用しました。それにより0.29という稀に見る優れたcd値(空気抵抗係数)を達成しています。

「Beautiful Fast Car」を具現化していますね。