5.23.2008

Daimler 特別仕様車


日本でDaimler といえばDoubleSix(12気筒エンジン)やSeriesⅢをイメージされる方は多いと思います。
今尚ファンが多いモデルのひとつであり、当社ファクトリーにもいつも必ず1台くらいは見る事が出来ます。
Daimler に関してはいつも「ダイムラーベンツと何が違うの?」等のご質問を受けます。
Daimler に関する細かいお話はジャガー横浜・湘南のHPを覗いていただくとしまして、今回はDaimlerの特別車両を投稿してみました。



子供の頃、プラモデルが好きで戦車や戦闘機などを作った事のある人なら「う~ん、どっかで見た事が・・」と思うかもしれません。

車名は「ディムラー ディンゴ」軍用車両です。しかし正式にはBSA社製となります。

その後、BSA社をDaimler が買収、軍事車両開発を引き継ぐこととなりました。

写真は1941年式 Daimler Mk,Ⅰ装甲車です。

開発当初は4WDで空冷6気筒ガソリンエンジン 約95馬力を発生し、約8トンもある車両を最高速80kmまで出す事が可能でした。

そして注目すべき点として当時ではめずらしいディスクブレーキを採用しています。

1953年Le MansにてジャガーC-typeが優勝し、ディスクブレーキの性能性を知らしめる12年前のディムラー特別仕様車にもう採用されていたとは!!

さすが国家プロジェクト。市販レベルでの装着がまだ夢とされる中、予算が豊富なら出来るのですね。

しかし、

そのわずか8年後、1949年には世界初ディスクブレーキ装着の市販車が発売されました。